VMが分かんない‥HCIとか‥3Tierとか‥(第一回)

前提

VMの土台が分かんないので調べました。特にHCIと3Tierの比較情報とか情報少なすぎない?
とりあえず見たい動画が20本くらいあるので消化します。今回は以下の動画の内容をメモする。

そもそも‥HCIや3Tierってなんだ?

最高の技術ブログを見つけました。以下のブログは全記事みたい。
お家に仮想基盤を作った話① HCIと3Tier | 雑談記
一旦HCIと3Tierに絞って学ぶ

上記ブログのHCIの説明

HCIにはいくつか定義がある気がしますが、
私個人としては「サーバだけで構築する仮想化基盤」と考えています。
ソフトウェアとしは「Nutanix」や「VMWare vSAN」などがそれにあたります。
(NetAppHCIとかHPE SimpliVityとかもあるけど)
サーバだけで、というと少々語弊があるかもしれませんが、割りとそのレベルです。
複数のサーバを1つのL2スイッチにつなげ、各機器にOSを入れてクラスタを組む
それだけで、複数のサーバ間で冗長の取れたストレージが生成されます。
たとえサーバが停止しても、他のサーバで仮想マシンを再起動することができます。
3Tierではストレージが停止した場合はどのサーバでも仮想マシンが起動できないため、この点はかなり強力です。
もちろん、各サーバ間でライブマイグレーションも可能です。

上記ブログの3Tierの説明

3Tierはかなり前から利用されていた仮想化基盤方式です。
昔からHCIの基本となるものは研究されていましたが、
CPUの性能などからHDDの制御などのSWに任せるのは非常に大きな負荷となってしまい
起動できる仮想マシンが大幅に減ってしまいます。
(IvyBridge世代のXeonでもvSANを有効にすると半分ぐらいCPU使用率を持っていかれます)
そのため、「サーバ」「ネットワーク」「ストレージ」それぞれ専用の機材を用意し
自分のところは自前の計算装置で処理してそれらを連携させる、という方式になります。
OSとしては「ESXi」や「Hyper-V」「KVM」などが該当します。
(が、これらがNutanixのハイパーバイザーとして使えるのでちょっと説明がややこしい)

メモ(HCIについて)

HCIについて‥
互換性について‥事前にメーカ検証済みのため基本的に気にしなくてよし
サイジングについて‥HCIの方が良いだろう、サイジングツールも一つにまとまっていて、SV/ストレージ合わせてサイジングできる
ラックの使用率について‥サーバとストレージがまとまっているので効果的なラック使用率の削減が可能
ライセンスについて‥制限があるため既存で持っている仮想化ライセンスを利用するときは注意が必要(HCIはライセンスが製品にバンドルされている場合既存ライセンスを転用できなくてコストがかかることも‥)→ライセンスに関してはユーザから意見をいただくことも多い‥
ハイパーバイザーの種類について‥ハイパーバイザー固定のことが多い
まとめ‥HCIは出来ているものをそのまま利用するから制約が多いけど互換性が高くてツールも簡単で手軽に利用可能

導入スピードについて‥NWスイッチの設定は必要。ただ、サーバ・ストレージは一つのウェザードで設定可能で設定後は仮想化基盤として即利用可能。納品も物理構成がシンプルなのですぐ届く
構築の難易度‥専用の資格の取得が必要なことも。でも構築の難易度はさほど高くない
構築の工数‥コンポーネントの数が少ないから工数も少ない

増設設計について‥ノード単位の追加なので計画&設計がしやすいしCPU/メモリ/ディスクはまとめて増設。増設時の検討項目が少なくて楽
監視設計について‥サーバやストレージも単一コンソールで監視が可能で楽
ハードウェアのバージョン管理‥各コンポーネントのファームウェアをまとめてバージョンアップ可能で各バージョンの互換性の確認が不要で楽
方式設計について‥既製品として出来上がっているので基本的に方式設計は不要

運用管理について‥vxrailにフォーカスして考えるとvxrailmanagerとvcenterが連携してvcenterのみで管理が可能で管理コンポーネントが少なく簡単に管理可能で障害切分も可能
バージョンアップについて‥vxrailsは単一パッケージでアップデートモジュールが提供されるからメーカーサポートを利用したリモートバージョンアップが可能
インフラの拡張‥ノード単位の拡張でシンプル。一部制約があるがパーツ単位での拡張も可能

問い合わせ窓口について‥ハードとソフトの切り分けが不要なのでたらい回しを受けない
監視(トラップ)について‥システムからのアラート発砲も一括でまとまっている

メモ(3Tierについて)

3Tierについて‥
互換性について‥SV/ストレージ/SWの格互換性を検討する必要はあるけど自由度が高いメリットもある
サイジングについて‥確かにサイジングツールは色々使うけどベンダ対応のため考慮は不要か
ラックの使用率について‥ストレージ容量が大きい構成ならこちらが優勢。コンパクトな構成だとHCIが優勢
ライセンスについて‥制限なし、既存ライセンス転用可能
ハイパーバイザーの種類について‥自由に選べる(VMだろうがHyperVだろうが)
まとめ‥互換性やお手軽さはHCIに劣るが構成の自由度が高いしサイジングなどの面倒なところはベンダに任せることも可能

導入スピードについて‥コンポーネントが多いから納品も構築も時間がかかるけど自由度が高いから製品ごとにユーザにマッチした設定が可能
構築の難易度‥コンポーネントごとに専門のSEが必要。でも各ベンダで既に製品ごとのSEがいるから問題なし
構築の工数‥コンポーネントが多いので工数が多い

増設設計について‥コンポーネント単位の増設になるからコストが抑えられる
監視設計について‥サーバやストレージ単位での監視が必要になる
ハードウェアのバージョン管理‥コンポーネントごとにバージョン更新が出来るから自由度が高い
方式設計について‥RAID構成/電源冗長/NWパスなど設計することが必要

運用管理について‥コンポーネントが多いからHCIよりは大変
バージョンアップについて‥コンポーネントが多いから事前検証が必要なことも
インフラの拡張‥ほしいパーツのみ拡張が出来るので経済的

問い合わせ窓口について‥コンポーネントが多いから若干大変
監視(トラップ)について‥コンポーネントが多いから大変かも

メモ(移行について)

①3tier→3tier‥既存基盤に新基盤を接続しvMotionで移行。VMの停止は不要(同じストレージ使っていればストレージ間でミラーリング機能使えるからリプレース時の業務影響が少ない)
②3tier→HCI‥vMotionを基本使うけど管理系(vCenter)のライセンスなどは混在できないので新基盤への移行にはVMの停止が必要(オンラインでの以降は厳しいが別サービスの力を借りるといけるかも)
③HCI→3tier‥あんまない
④HCI→HCI‥移行が簡単。旧ノードに新ノードを追加してクラスタを大きくしてから旧ノードを削除することでリプレースとデータ移行が同時に可能

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